サイトが開かなくなり・・・


先日このサイトが何の前触れもなく開かなくなった。開かないよというメールがいくつか入ってきて、ちょっと焦ったというか、戸惑ってしまった。リニューアルしたばかりだったので、関係方面にはご心配をかけたみたいだ。

自分では手元にパソコンがなくて確認できず、的確に答えることもできない。そのうち何とかなるだろうとやり過ごしていたが、かなり長く不通状態が続いたらしい。

突然このような状況に陥ると、ニンゲンは勝手に想像を膨らませたりする。例えばナカイの身に何かあったのではないか…とか。

地元内灘放水路に架かるサンセット・ブリッジから身を投げ、今頃は淡水と塩水が混ざり合った冷たい水面にボーっと浮いているのではないか…。そんなことを積極的に想像しようとする、輩たちの顔などが浮かんできたりする。

そう言えば、そのすぐ近くの砂浜で行方不明になっていた主婦の遺体が発見されたばかりであった。内灘闘争以来久しぶりに?内灘の名前が全国へと発信され、東京のあるゴンゲン森読者からは、凄く身近に感じられましたというメールも届いていた。どう解釈していいのか戸惑った……。

数日後には、偶然出くわした地元某テレビ局報道記者の知り合いから、地元のニンゲンとして、あの場所に遺体を埋めようと思った犯人の心理が分かりますか?と尋ねられた。

これまでの人生で遺体をどこかに埋めたという経験はなかったが、あんな場所に埋めるなんて馬鹿げていると思うよと答えておいた。何が馬鹿げているかというと、砂は風によって飛ばされていく、そんな場所に遺体を埋めてもすぐに出てくるに決まっているよということだった。内灘砂丘を甘く見てはいけないと、ボクは久しぶりに会った彼に、なぜか妙に力を込めて語っていた。

それで…、サイトが突然出てこなくなった、いや開かなくなった話に戻るが、自分自身はとにかく妙に冷めていたのだ。成り行き任せにしておくばかりだった。一日以上不通状態が続いたと思う。

そのうち“開いたゾ~”というメールが届いても、それほど感動することなく、そうか、まあよかったという程度でいることが不思議だった。

正直なところを書くと、今ボクはこのエッセイをペーパーにしようと思っていて、そのための心の準備に入っていたばかりだった。このままサイトが消えてしまうとしたら、いっそのこと、このデジタルエッセイを止めにしてもいい……。そうも思っていた。

しかし、それはやはりできない。これを始めたすべてが自分自身の真実というか、自分自身を見失わないためだったということに改めて気付かされたからだ。自分を投げ出すわけにはいかない。

だから、開通したことを自分自身で確認した時、それまでの冷めていた思いよりも何十倍もの安堵を感じた。

それからまた数日後、久しぶりに高校時代の野球部の後輩であり、今は大手有名書籍販売会社の金沢支社長をしているHクンに会った際、突然、しばらくブログ開きませんでしたね…と言われた。彼が読んでいてくれたとは、まったく思いも寄らなかったことで、かなりハゲしく嬉しい気分になった。

彼は真面目にバカがやれる?好青年だった。彼との思い出で、いつも頭に浮かぶのは、雨の日の練習で、体育館でバレーボールをやっていた時、イヌタ!イヌタ!と叫びながらトスを上げていたシーンだ。当時ミュンヘン五輪で金メダルを取った日本男子バレーボールチームに猫田(ネコタ)という名セッターがいたが、彼はそれに引っかけて自分のことを「犬田(イヌタ)」と叫んでいたのだ。どうもボクの周りには、いつもそんなニンゲンが集まっていたみたいだ。

そんなわけで、サイト不通事件は一件落着し、今は遠く、はるか彼方的な話になったのである……


「サイトが開かなくなり・・・」への1件のフィードバック

  1. この文章は、次に掲載予定の
    「(仮称)薄く新雪が積った湯涌における水汲みの朝・・・」を
    書こうとして、その前振り話のつもりで書いたのだが、
    長くなってしまい。独立文章にした・・・・と言う次第・・・である。

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