カテゴリー: 季節の話
湯涌温泉とのかかわり~しみじみ篇
休日の湯涌温泉で夢二館主催のイベントがあり、その顔出しとともに、最近整備されたばかりの『夢二の歩いた道』を歩いてきた。 その前に、かつて温泉街の上に存在して
風鈴の音が……
風鈴を買ってきて窓際にぶら下げたが、なかなか鳴らない。 真鍮製のおしゃれなデザインで、値段も風鈴を買うという自分のイメージからすると、それなりのものだったの
🖋 白いワンピースの少女
海につながる道にさしかかると、よくドキドキした。 今は全くそういうことはない。 かつて、誰かの小説に、白いワンピースに麦藁帽子をかぶった清楚な少女が海辺か
夏はいつも凄かったのだ。
************************* 金沢と能登をつなぐ「のと里山海道」が、 まだ「能登有料道路」と呼ばれていた頃の話だ。 終点穴水の少し手前で、
福島南会津・檜枝岐に行く
南会津と聞いて、北陸に住むニンゲンがどこまで想像を広げることができるだろうか? と考えてしまった。 会津といえば、会津若松や磐梯山などを想像するのが一般的で
まぶしいほどの新緑の中で夏を考えた
静かな沼の脇にあるベンチに腰かけ、まぶしいほどの新緑に浸っていると、ふと、そろそろまた夏が来て、その夏が去っていく頃、また少し寂しいというか、空虚な気持ちにな
🖋 山里を歩く~春のうららの福光行
休日のすべてが自分の時間になるなどありえない。 ましてや、何も考えずひたすら自分のしたいことに没頭しているという時間も、遠いはるか彼方的場所に置いてきてしま
冬の朝の小さな奇跡
2011年12月24日の朝。 こういう言い方が正しいのか分からないが、クリスマス・イブの朝である。 冷え込み、目覚めると天気予報どおりに雪がうっすらと積もってい
大野の“おおのびと”たち
大野のことを書くのは二度目だ。 訪れたのは四度目で、大野は深く知れば知るほど、その魅力にはまっていくところであるということを再確認した。 前にも同じようなことを
雪は“どかす”もの
NHK昼のニュースが「大雪で地元の人たちは雪かきに追われ……」と伝えている。 しかし、テレビに映っているのは我々の地方ではない。 一月に入って、我々の地方ではわ
🖋 秋は山里歩きなのであった
自分の住んでいる内灘という町と、河北潟干拓地でつながっている津幡という町は、石川県河北郡に残った二つの同朋みたいな町である…と、勝手に思っている。 残ったという
甲州ブドウが信玄本を導く
大河ドラマ『真田丸』で、ついに真田昌幸が死んだ。 (タイトル写真は真田昌幸 『戦国大名武田氏の家臣団』より) 幻覚の中、馬の嘶きと近づいてくる蹄の音に起き上がり
わが家の 妙に気になる木
我が家周辺における近年の夏は、ただ暑いだけで、どこか今一つ情緒的なものに欠けているなと思っていた。 そんなことを思ってしまっている自分自身にも原因はあったのだろ
長女が奥穂高へ行く前の日に思い出したこと
朝靄に朝日が差し込み、夏の朝らしい気配をカラダ全体で感じとる。 かつて飛騨から信州へと抜ける道すがら、上宝という村で見ていた風景だ。 何でもない早朝の山間(やま
初夢から解かれる
1月も半分が過ぎたので、初夢の話を書く。 と言っても、いい夢ではなかったので、内容はあまり書きたくない。 ちょっとだけ書くと、仕事上のトラブルが発生して関係者に