投稿者: hisashi nakai
🖋 モナリザ…湯けむりの中で口笛を吹く
新潟の月岡温泉にある某旅館で、早朝の大浴場を独り占めしていた。自分以外に誰もいないわけは、この旅館には二つの浴場があり、もうひとつの方が圧倒的に人気が高いから
この正月の日常……
過ぎてしまえば、やはり慌ただしく時間は流れていたのだと思う。正月とは、だいたいそういうものなのかも知れない。 元旦の午前中から仕事関係の会合に出かけ、午後の
娘たちを再び送り出す
今年の春のはじめと冬のはじめに、娘たち二人が結婚した。 春のはじめは次女で、冬のはじめは長女だった。 次女は京都の大学を出て、そのまま関西で就職し、大阪の
🖋 山と人生のあれこれは 沢野ひとしから学ぼう
沢野ひとしの山の本というのは、『山と渓谷』で連載された『てっぺんで月を見る』が最初だった。 関係の深い椎名誠の本も同誌で連載された『ハーケンと夏みかん』が最
奥能登・珠洲でやってよかった
奥能登・珠洲を舞台にした「奥能登国際芸術祭2017」 今も心に残る、ひとつのメッセージがある。 旧飯田駅のホームに停められた貨物車両の中。 うす暗い空間
昼から夕方にかけての山村谷歩き
山村歩きをしながら、必ず考えてしまうのが「シャンソン」のことである。 どうでもいいようなダジャレなのだが、昔流行ったギャグである「新春シャンソ
蕎麦畑のそばにて
蕎麦の花が咲き広がる風景というのは、山村にひっそりと存在するものだと思っていた。 そして先日、富山の南砺市で出合った風景によって、その思いは変わった。 そ
晩夏っぽい 初秋の白川郷雑歩
思い立ったように、家人と白川郷へと向かう。 若い頃の思い立ったという状況には、ときどきクルマを走らせてから咄嗟に決めるということがあったが、齢を食うと、
湯涌温泉とのかかわり~しみじみ篇
休日の湯涌温泉で夢二館主催のイベントがあり、その顔出しとともに、最近整備されたばかりの『夢二の歩いた道』を歩いてきた。 その前に、かつて温泉街の上に存在して
イーストウッドも ボクもジャズ的だったのだ
<大それたタイトルに自問しつつ……> クリント・イーストウッドがジャズピアノを弾く姿を、先日初めて見た。 NHKの、親しみやすくてとてもいい番組でのことだ
風鈴の音が……
風鈴を買ってきて窓際にぶら下げたが、なかなか鳴らない。 真鍮製のおしゃれなデザインで、値段も風鈴を買うという自分のイメージからすると、それなりのものだったの
🖋 白いワンピースの少女
海につながる道にさしかかると、よくドキドキした。 今は全くそういうことはない。 かつて、誰かの小説に、白いワンピースに麦藁帽子をかぶった清楚な少女が海辺か
黙示へのあこがれと旅の始まりの懐かしい答え
旅ごころが自分の中に根付いたきっかけは何だったのか? この古い本は最近になってヤマケイ文庫で復刻したものだが、その中に懐かしい答えがあったような気がした。
夏はいつも凄かったのだ。
************************* 金沢と能登をつなぐ「のと里山海道」が、 まだ「能登有料道路」と呼ばれていた頃の話だ。 終点穴水の少し手前で、
福島南会津・檜枝岐に行く
南会津と聞いて、北陸に住むニンゲンがどこまで想像を広げることができるだろうか? と考えてしまった。 会津といえば、会津若松や磐梯山などを想像するのが一般的で