「ゴンゲン森と海と砂と少年たちのものがたり」にいただいた言葉


●自然とひと夏の少年たちの友情を描いた清々しい物語でした。「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせるお話です。(金沢市・女性)

●中居氏の小説は私の子供の頃がオーバーラップし、浦安の失われた自然が甦り、目に浮かぶ、登場人物が多いにもかかわらず、一人一人がよく描けていると思う。シンキチおじさんのような人は私の子供の頃にも居て、なつかしい…… 作中「楽しいことも楽しくないことも、何もかもが仲間という関係の中から生まれてくる」 という一節は印象に残った。(東京都・男性)

●先ほど、帰りの山手線にて作品を完読しました。
最近、誉めることを忘れてしまった私ですが、この作品は楽しめました。
少年時代に半ズボンにランニングシャツ着て、
三角ベースボールをやったのが、なんとも懐かしく思い出されました。(東京都・男性)

●フランスの映画監督ジャック・タチを敬愛する、映画プロデューサーです。「ゴンゲン森と海と砂と少年たちのものがたり」は素敵な映画になる可能性を秘めた話だと思います。内灘、河北潟の自然、昭和30年代の時代設定、「スタンドバイミー」を彷彿とさせるような少年群像、そしてナットキングコールの音楽‥‥、映像化の要素としてはバッチリです。原作本の拡がりと共に映像化したいという依頼は増えてくるのではと思います。
「3丁目の夕日」以来、定着化してきているVFXの技術でもって、よしろうさんの言うように、干拓前の河北潟の風景や、当時の内灘砂丘の様子を見事に再現することも可能な時代になってきました。映像化困難といわれた「坂の上の雲」が快調に滑り出しているのも、スターウォーズのエピソード1、2、3が後からできたのも皆、そのCGの技術を待ったからでした。そういった意味でもこの「ゴンゲン森‥」は今だからこそ出来る映画なのだと思います。(金沢市・男性)

●「ワタシゃ感じたんだけど、あれは映画かドラマにしたらいいなあ。うん、あれは、絶対いい映像になると思うよ」(石川県野々市町・男性)

●「ゴンゲン森と海と砂と少年たちのものがたり」・・・とてもさわやかなお話でしたね。スピード感もちょうど良くて、気持ちよく読みました。読んだ後もとてもいい感じでした。(金沢市・女性)

●僕が子どものときの庭には海はありませんでしたが、物語に出てくる子どもたちが感じていることを僕も感じていただろうと思います。僕は一度団地に住んでいたことがあって、その周り全てが遊び場でした。友達と自転車置き場の屋根の上に登ってボールを投げ合ったり、団地の周りを競争したり。そこには好きな女の子がいて、むかつく奴がいて、兄弟の友達はなんだか大人でした。公園に行くと友達がいて、みみずの怪我を治してあげたり、水たまりに自転車を突っ込んで水車にしたりしていました。そば屋のジュースを盗もうとしてお店の人にしかられたこともあれば、買い食いが見つかって母に怒られたこともあります。そういう挙げようと思えばいくらでも挙げられる、土と汗と涙の感じがする思い出の大切さをやんわりと気づかされました。(札幌市・男性)

●面白い! お世辞抜きでこれは面白い。
少年達を含め、登場人物たちが活きている。生き生きと描かれているのでその場面場面が鮮やかなイメージとして目の前に浮かび上がる。
読後感は、焦げ付くような真夏の日差しと砂埃、そして微かに生臭い少年達の汗・・・(金沢市・男性)

●中居ヒサシさんの自費出版小説「ゴンゲン森と海と砂と少年たちのものがたり」をよんだ。読み出すと引き込まれる。ゴンゲン森という場所を知っているからかもしれないが想像力が大きく膨らむ。よかったよ。(金沢市・女性)

●色、音、声、匂い、温度 …
物語が頭の中で映像となり、先程あっという間に読み終えました。
時代や場所は違っても、誰もが似た風景を心の中に持っているのではないでしょうか。
大人の知らない子供だけの精一杯の社会。
忘れていた心の中の思い出をくすぐられた物語でした。(小松市・女性)

●これから夏のシーズンなので『ゴンゲン森と海と砂と少年たちのものがたり』がジワジワと広がっていくと思います!爆発的にヒットしたら続編をお願いします、舞台は東京なんてどうでしょう?新宿でいい物語が生まれないかなぁ(金沢市・男性)

●ゴンゲン森・・・、スタンド・バイ・ミーをイメージしました。(金沢市・女性)

●久しぶりに金沢へ行った電車の中で本を読み終わりました。
年とったせいか、とお~い昔の自分の子供の頃の情景を思い出し、
最後の別れのところ、涙が出てしまいました。
一回読み終わっても、また読んでみたくなりました。(奈良県・女性)

●ゴンゲン森が、内灘の権現森であるということを知って読んでみようかと思いました。少年たちの会話のシーンや海や砂丘の描写など、懐かしさやら微笑ましさやらが混ざって、なんて言っていいのか分かりませんが、とにかくとても爽やかな気分でいます。

●P46からP48にかけて、歴史的に非常に興味深い記述があります。それは、干拓される前、今の4倍の大きさであった頃の河北潟では内灘地域の各村々と、その対岸の地域の村や町(津幡?八田?才田?)とが舟を使って交易を行っていたというくだりです。そんなことを知っているのは今やその地域のお年寄りだけでしょう!(金沢市・男性)

●村上龍の『限りなく透明に近いブルー』のイントロのしつこいくらいの情景描写を想い浮かべてしまいました。
中居さんのこの小説の冒頭の部分、ナツオがゴンゲン森を駆け抜けるイントロ部分だけでも実に映像的です。木立の鬱蒼とした陰と、それを突き抜ける強い日差しの明るさ・・・ この対比が、映像化すると活きると思います。その他、まだ干拓されていない頃の河北潟や、砂埃が舞う道路など、ノスタルジックな映像が次々とフラッシュバックされてしまうのは私だけでしょうか?(金沢市・男性)

●この本の1ページ目からそのシーンが頭ん中に浮かんできて、まだ見たこともない登場人物や、さらにはその登場人物のしぐさのひとつひとつが見えてくるんですね。それもこれも、登場人物たちのキャラが魅力的だからだと思います。(金沢市・男性)

●映像化はもちろん、とても読み易くてグラフィック・ノベル(漫画)の原作にもいいと思います。活字描写で絵が描けるということは違和感なく映像に入れるということですから。
ビジュアル的な風景に加えて、人間臭い心情も映像になると素敵ですね。
読後の爽快感とは裏腹に、ど~しようもない脇役のオッサンが確信を突いた台詞をつぶやく場面に感動したりするわけです。そんなオッサンの個性が明確なほどに、少年たちの揺れ動く心情や葛藤といった青臭さが『口元』や『握り拳』といったカット割りで浮かんできます。そして、海と空の大きさが『少年たちの成長』そのものを情景として映し出すのです。そんなドラマが漫画になったり、映画になったらスゴイ事ですよね。(新潟市・男性)

●読ませていただきました。少年が森を駆け抜けていくイントロ部分が印象的で良いですね。鬱蒼とした木々の中を、木洩れ日がキラキラと降り注ぐ光景が目に浮かびます。このイントロに限らず、全編を通して映像的だなぁと感じました。なぜか、瀬戸内少年野球団のシーンがよぎりました。
ぜひ映画化してください!!!応援します!(金沢市・男性)

●表紙の絵、素敵ですね。(金沢市・女性)

●過去に大人たちが犯してしまった過ち、それはオーカミの水を飲ませた老人を批難し居場所を奪ったことにあると思います。そうして、ユーイチがミツオのことを批難したとき、同じ過ちが繰り返されようとしたのだとも思います。でも、彼らは同じ過ちを繰り返しませんでした。じゃあ、それで全てがまるく収まるかというとそうはいきません。ミツオではなく、逆にユーイチの居場所が無くなってしまったからです。
僕は彼らはどうするだろうかと思いながら読み進めていきました。ユーイチを円のなかに戻してあげられるだろうかと不安になりながら読みました。もし、ユーイチについて触れられないまま物語が終わってしまったら、このことについては誰にも言うまいとも思いました。
でも、そんなことは勝手な気苦労でした。子どもたちは色々とわがままなところや、ずるいところを持っていたりしますが、どんな色に染まろうとも”すきとおった”純粋さを持ち続けていました。そういうところを素直に書ける内灘という舞台と中居ヒサシさんの想いに少し憧れてしまいました。(札幌市・男性)

●いいもの書かれましたね。子供たちにも是非読んでもらいたいです。(七尾市・女性)

●方言が最初きつくて、ちょっと慣れなかったんですが、そのうち、いつもの自分の言葉だと分かると一気でした。とても、ワクワクしながら、あっという間に読んでしまって、今は物足りない感じですゥ~ (白山市・男性)

●創作となっていましたが、こんな少年時代を過ごしていた中居さんがうらやましいです。(金沢市内の男子大学生)

●本はもっと、ちゃんと売れるようにして出さないとダメですよ。せっかくの快作がもったいないです。(金沢市・女性)

●友人に借りて読みましたが、自分の本棚に並べておきたいので、あらためて一冊買わせていただきました。今、読み返しています。それにしても、出だしの部分のナツオ君の疾走する姿が頭に鮮明にイメージされて、爽快・痛快です。(金沢市・女性)

●もう何年も経ってから読ませてもらいました。続きがありそうで、期待しています。是非お願いします。(京都・男性)


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