🖋…マンガ『加能作次郎ものがたり』に込めたこと
能登の小さな漁村から、ふるさとをテーマにして始まる物語。 石川県志賀町教育委員会発行の、ふるさと偉人マンガ『加能作次郎ものがたり』がこの3月に完成し、地元の小中
🖋 奥能登~ふるさとの匂いに包まれた小さな図書館
◆ 門前図書館と柳田教養文化館が黙示する……「ふるさとの図書館」というポジション 🖋 図書館という不思議な世界 能登半島の先端に近いあたり、「
🖋 奥能登の山里を歩き想うこと~爼倉・鶴町
◆気になっていた場所 木々に囲まれた神社の小さな境内は、紛れもない静寂の世界だった。 ここに立つのは二度目だ。 一帯は4月の中旬なのに春をとおり越し、初夏の空気
🖋 うつくしき町を歩く「奥能登・珠洲蛸島」2016秋
奥能登・珠洲蛸島の入り組んだ町を歩いてきた。 暦では秋も深まり、しかも能登半島の先端に近いとくれば、そぞろ歩きなどあまり適さないと思う人もいるだろう。 しかし、
🖋 能登の山里をめぐる道… 門前~富来~中島 2012.06/02
「里山里海」という文字をよく目にするようになった。 しかし、この「里山里海」という表現があまり好きではなかった。 特に日本にはもともと「山里」という言葉があり、
🖋… 能登・西海風無に大野堯先生を訪ねた日
◆ 2010年晩夏 加能作次郎とともに 月曜の夕方から能登で打合せを…と言われると、今までのボクだったら、ちょっと躊躇していただろう。月曜でなくても、かなり消
黙示~能登半島
「黙示」という言葉を初めて目にしたのは、映画『地獄の黙示録』だ。 そして、その意味を初めて感じ取ったのは、岡田喜秋氏の『常念岳の黙示』というエッセイを読んだ時だ
🖋…… 鳥居は倒れても、注連縄は残っていた
能登の山里が黙示すること 鳥居は倒れても、注連縄(しめなわ)はしっかりと張られてあった。 何度も訪れてきたなつかしい山里の集落。 もう初夏になろうかという季節に
🖋 能登の素(す)は死なない
令和6年能登半島地震 半世紀近い関りの中で想うこと 能登の素(す)の部分に潜んでいた脆さを、今この時になって思い知らされた気がする。 そして、大切な能登がじっと
🖋 マイルス・デイビスが金沢にいた1973年7月1日の夜と それを30年後に再確認しようとしたイベントの話など
あの金沢コンサートから50年…… 上の写真は、2003年当時2年がかりでやっていた自主企画・自主運営イベントを紹介するNHK-FMの録音テープだ。翌年の本番に
🖋 奥井進が語った午後~ジャズ人生からジャズ的人生へ2012.6.16
◆奥井進さんが亡くなって20年 これは、1998年5月に出したプライベート誌『ヒトビト』創刊号に掲載したものです。金沢のジャズの店と言えば「ヨークYORK」
🖋 河北潟放水路が創りだす新しい風景の可能性
◆ 空を見上げ、水面を見下ろし、風に吹かれ、何かを感じ、何かを想う。そんな新しい風景の魅力 ✎ 2022.7…… 河北潟放水路の斜面がきれいになっている。 河
🖋 年末帰省旅からの読み始め
●第22回家の光読書エッセイ 佳作 学生時代の年末の帰省。その東京・金沢間の旅中で読み始める本を選ぶのは、当時の私にとってそれなりの楽しみであった。いつも本は
🖋 一枚の写真が思い出させてくれた人・とき
笹ヶ峰の残雪の上で 星野道夫の一冊と過ごした時間 15年以上前に撮った一枚の写真。 5月はじめの妙高・笹ヶ峰だ。 ゆるく傾斜した雪原で、美しいYの字形の倒木を見
🖋 買った本で知るその時の自分
◆眠くて買い急いだ2冊のうちの1冊 眠気と闘いながら本屋で本を選ぶというのは実にきつい作業だった。 ただ漠然と本棚の前に立ち、タイトルと作家の名前を見比べながら
🖋 どですかでん的こころ~平口泰夫氏が残していた一文
金沢の個性派建築家、平口泰夫さんがこの11月16日に亡くなられた。74歳だった。どう書けばいいかむずかしいが、平口さんとは不思議な関係だったように思う。一緒に仕
🖋 薬師岳閉山山行の想い出
下の文章は、『山と渓谷』1993年3月号に掲載していただいた拙稿。前年秋に初めて参加した薬師岳閉山祭の想い出を書き記したものだ。20代のはじめ剣へ
🖋 金沢・香林坊日銀ウラ界隈におけるジャズ的俳句事情
2018年の冬 日本銀行金沢支店の移転話が現実味を帯びてきた頃、コールマン・ホーキンスの「It’s the Talk of the town」を流しながら書いて
🖋 南砺・井波の小散歩と小雑想
◆富山南砺の井波といえば、よく知られた彫刻の町 井波に最初に立ち寄ったのはまだウラ若き青年の頃だったが、二度目か三度目あたりの、やや埃をかぶった年代になると余裕