
電車に乗ると、やはり基本は窓の外の風景を見ることだと思う。
風景は流れ去っていくもの。
本の中の活字や写真はいつでも見ることができるが、風景は待ってくれない。
最近特に、昼間の車中では本を読まないようにしている。
懐かしい風景や、意外な風景などに出会う瞬間を見逃さないよう気にかけている。
北陸新幹線が開業して、トンネルが多すぎるという声をよく聞くようになった。
が、あれはどうやら風景を見ることができないことへの不満ではないらしい。
電話やネットが使えないことへの不満らしいのだ。
さびしい話なのである……
ここには、一貫したテーマがないまま、ただ無作為に書いてきた文章が積み上げられてあります。今年中にタイトルを変えようと考えていますが、新しい名前はどうなるか分かりません。大雑把に言うと、いろいろなことの企画をやってきました。文章もさまざまな形態で書いてきました。硬いモノから柔らかいものまで、一応公に出てるものがたくさんあります。しかし、原点は私的な文章にあり、このサイトも私的な雑誌を発行していたことの延長線上にあります。自分本位に書き下ろしていくのが大好きです。ただ、印刷物になっていた時の方が、文章は丁寧に書いていたような気がしており、ときどき読み返しては直したりもしています。そんなことで、ここはボクの原点。どうせなら、じっくりと読み込んでいってください……… 文章と写真 中居ヒサシ