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カテゴリー: 山が好き

🖋 一枚の写真が思い出させてくれた人・とき
笹ヶ峰の残雪の上で 星野道夫の一冊と過ごした時間 15年以上前に撮った一枚の写真。 5月はじめの妙高・笹ヶ峰だ。 ゆるく傾斜した雪原で、美しいYの字形の倒木を見

🖋 薬師岳閉山山行の想い出
下の文章は、『山と渓谷』1993年3月号に掲載していただいた拙稿。前年秋に初めて参加した薬師岳閉山祭の想い出を書き記したものだ。20代のはじめ剣へ
🖋 五十嶋博文さんとの今年最後のひととき
北アルプス薬師岳、太郎平小屋には一年に数回は訪れていた時期がある。小屋のマスターである五十嶋博文さんを訪ね、ご自宅がある立山山麓にもよく出かけていた。 山に登れ
🖋 ズボンの穿き方と膝の痛みと MRIと山への焦燥
朝の着替えの時、ズボンを右足から穿く自分に気が付いた。大したというか、特に意味はなかったのだが、1954年生まれのニンゲンとしては、ちょっと遅すぎる気付きだっ
🖋 冬枯れ
**************************** 季節がどんどん既成の感覚を壊し始めた。 夏はまだ、〝暑い〟を〝物凄く暑い〟に変えているだけで、寒く
🖋 3月 安曇野 常念は見えず
**************************** 考えてみると、実に久しぶりに安曇野にいた。 何年か前に大町まで来たことがあるし、松本にもごく最近
🖋 甲府行き (3)甲府周辺~佐久車中 の書き下ろし
この前に、当然「甲府行き(2)」「甲府行き(1)」があります。 あっという間に帰路である。 と言っても、前日金沢から長野、長野から塩尻、塩尻から甲府に着き、
🖋 甲府行き (2) 長野を出て 姨捨~塩尻 車中書き下ろしは続く
長野に着いた。金沢から1時間半ほど。 新幹線なのだから特別なことでもないが、今回は「はくたか」だから、北陸新幹線としては一応各駅停車なのである。何となく“各
🖋 甲府行き (1) 金沢を出て 車中書き下ろし
3月初めの土曜の朝。北陸新幹線「はくたか」の7号車7番C席にいる。 ちょっと前に動き始めた客車内はかなり空いていて、さっそくいつもの質素なノートを取り出した
🖋 山里歩考者の独りごと
ただ山里を歩きたいという衝動(欲求)に駆られる。 誰もなぜ?と聞いてこないので、こちらも敢えて説明することはないのだが、普通そんな衝動に駆られることは
🖋 上高地に初めて泊まる
40年ほど前から何度も足を踏み入れてきた上高地で、この夏初めて一泊した。 家人と昨秋嫁いだ長女という妙な組み合わせだったが、その一ヶ月ほど前、突然決まったの
🖋 自分なりの旅について…の2
ひとつの旅が、その人の生き方を変えてしまったという話を聞くと、正直言って少しうらやましくなる。ボクにはそれほど激しい思いを残した旅はない。 しかし、その分、
🖋 小さな山行の思い出
「あるトレッキングにて」 あまりにも雄大で そして美しすぎた世界を前に その人はどうしても涙をとめられないでいた 深く濃い青の空 雪と氷におおわれた緩やかな峪(

🖋 山と人生のあれこれは 沢野ひとしから学ぼう
沢野ひとしの山の本というのは、『山と渓谷』で連載された『てっぺんで月を見る』が最初だった。 関係の深い椎名誠の本も同誌で連載された『ハーケンと夏みかん』が最
昼から夕方にかけての山村谷歩き
山村歩きをしながら、必ず考えてしまうのが「シャンソン」のことである。 どうでもいいようなダジャレなのだが、昔流行ったギャグである「新春シャンソ