再び、ゴンゲン森・・・へのメッセージ ~東京より


 

 

『 中居氏の小説は私の子供の頃がオーバーラップし、浦安の失われた自然が甦り、目に浮かぶ、登場人物が多いにもかかわらず、一人一人がよく描けていると思う。シンキチおじさんのような人は私の子供の頃にも居て、なつかしい…… 作中「楽しいことも楽しくないことも、何もかもが仲間という関係の中から生まれてくる」 という一節は印象に残った。』

  これは、東京都北区にお住まいで、新宿ゴールデン街でジャズ喫茶を営むOさんから、金沢のある人に送られてきたハガキのメッセージだ。Oさんは写真家でもある。ボクはまったく面識がないのだが、Oさんの鋭い洞察に涙が出るほど嬉しくなった。

 「楽しいことも楽しくもないことも……」の一節は、『ゴンゲン森と…』との中で、ボクが特別な思いで綴った文章だ。これを見抜いてくれたのは、某出版社のプロデューサーの人とOさんだけ。凄いなあ。

 さらにOさんが浦安育ちだという点。前にも書いたが、椎名誠氏につながる少年時代の思い出が重なっているように感じる。自然がベースにあった少年時代をもつことで、『ゴンゲン森…』の感性が共有されるのだろうと思う…


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