ああ、危険運転なのである
前号「信号無視…」の続編みたいな話。
カンペキに“携帯メールをしながらの運転”だと分かる、前のクルマ。
かなり不安定な走行をしている。
こっちも運転しながら、もちろん携帯デンワで警察へ通報してやろうかと考えるが、その場合の自分の行為にも嫌疑がかけられる。
なにしろ、当方(なぜか、急に謙虚になる)、ついこの前、信号無視(実際は軽視)で捕まり、長年無事故無違反だったゴールド免許に泥を塗ったばかりだ。
メールもそうだが、運転中の危険行為としては他にも数多くある。
中でも万人が認めるのは、“コンビニおにぎりの包装を取りながら運転”だろう。
あれは極めて危険であり、携帯メールに十分匹敵する。面倒でもあり、海苔が散乱するというおまけまで付く。
このことについては今までいろいろと書いてきたし、詳しく書くと、また原稿用紙30枚ほどになりそうなので省略するが、それでも強いて言えば、せめて「運転中の包装紙めくりはやめましょう」ぐらいの表示が、包装紙の表面あたりにあってもいいかも知れない。
変わったところでは、運転中の“シンガー気取り歌唱”も危険な場合がある。
かつて、金沢市内のあるT字路で信号が赤になり停車した瞬間、若奥さま風の上品そうな女性が運転する、白いクルマがボクの横をすーっと走り抜けていった。
おやっと思ったら、後ろからサイレンが聞こえ、白バイが無情にも?その白いクルマを止めた。
その時は全くカンペキに赤信号で、あの若奥さま風女性は、カンペキに信号無視をしたのだ。軽視でもないし、蔑視でもないだろう。
横を通り過ぎた時、あの若奥さま風女性が、カンペキに歌を歌っていたのをボクは見た。
それも、まるで松田聖子にでもなり切っているかのように顔を少し斜めに傾け、口の開け方もそれらしく歌っていたのを確実に見た。
やはり、ああいうのも危険なのだろう。
まだまだたくさんありそうな危険運転の話なのだ…