ちょっとカッコいい本でかなりいい話を読ませてもらった


 地場産センターで開かれた某デザイン展の審査員を頼まれて参加してきた。昨年に続いて二回目だった。

そこで、応募作品の中でふと目にした本がこれなのだが、、実は「ゴンゲン森・・・」と同じ頃に発行され、金沢美大の環境デザインの先生方が制作されたものだった。御大T中、S本、K谷、Tバ・・・と、お歴々が颯爽と名前を連ね、かっこいい表紙デザインとともにすぐに目にとまった。

 審査自体にはもちろん客観的評価をさせてもらったが、一応全体の審査が終わって、点数を集計している間中、手にとって立ち読みさせていただく。正直、審査よりも集中していたかも…

T中先生のエッセイが特に面白かった。東京では、雨降りに出かけたいとは思わないが、金沢では雨降りにでも出かけたくなる・・・というところから話が始まり、さまざまな話の展開が続いた。

また、学生時代の思い出を綴った文章なども、素晴らしくいい。竪町入口にあったという喫茶店(たぶん「郭公」だろう)での、時間が止まったような描写や、内灘の海の話など、しみじみとしてくる内容だった。先生の感性というか、ものの見方、感じ方にあらためて驚き、嬉しくなったりした。

T中先生は、ある飲み屋さんで隣に座らせていただいた時、ボクの本の話になり、この業界から、小説家が生まれるというところに金沢を感じるなあ・・・・という意味のことを言われた。そして、頑張りなさいよ、もちろん作家としてね…と、茶目っ気たっぷりに含み笑いをされた。

先生は、そろそろ東京へ帰られると聞いている。ユニークな存在が消えてしまうが、ひょんなところで、先生のいい文章が読めてよかった……

※写真は、携帯のカメラなので、ご容赦を。


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