2月。立山山麓の穏やかな午後


立山山麓の「ロッジ太郎」へ、忙中閑あり的速攻で行って来た。

北アルプス「太郎平小屋」のスキー場版ロッジで、極楽坂スキー場に爽やかなレモン色の建物で佇んでいる。

立山インターから立山方面へと向かい、山深く入ってから、立山大橋を渡るとすぐ目の前だ。

天気は申し分ないほどの快晴。寒くもない。積雪は1m以上ある。

本当はいけないのだが、立山大橋のド真ん中でちょっとだけクルマを停め、カメラを手に下りてみた。

相変わらず素晴らしい眺めだ。当然この季節は銀世界が広がっている。

下流方向には黒い川筋が伸び、青空に飛行機雲がくっきり見えている。

上流方向には、青空に映える大日岳の真っ白な頂が美しい。

ロッジに着くと、駐車場に子供たちがあふれていた。スキー遠足なのだろうか、にぎやかだ。

御大・五十嶋博文マスターが、にこやかに迎えてくれる。

スキーシーズンはずっとロッジにいて、相変わらず多忙な日々を過ごしているみたいだ。

なにしろ、五十嶋マスターは全日本スキー連盟などの役員をやってきた人だ。

今の体形から想像するのはかなり厳しいが、スキーの腕前は並はずれている。

下の写真は、薬師岳(2926m)の頂上直下、金作谷カールを滑るマスターである。もちろん今よりかなり若い頃だが、想像を絶する急斜面であることは言うまでもなく、技術に度胸が付いて回らないとできない芸当である。

「おお、来たか。飯は?」と、マスター。

「途中で済ませてきました」と答えて、奥の喫茶室の方へと向かった。

実はそろそろ今年の山岳シーズンに向けて、太郎平小屋のガイド(パンフ)を再整理しなければならず、ついでがあれば寄ってくれと前回訪問した時に言われていた。

マスターから、原稿の修正箇所などが記されたペーパーを見ていると、最近では太郎平小屋の新しい顔となっている一樹さんが現れた。

直接メールをくれたのは一樹さんだ。精悍な顔立ちの一樹さんは、北米の最高峰マッキンリー登頂の経験をもつ。

太郎平小屋の将来を、そのガッチリした背中に負っている。

いろいろと写真の選択などをしているうちに、Facebookの話になり、“友達”になろうということになった。実は前から検索をしてはいたのだが、名前が英文字になっていたためにヒットしなかったことが分かった。

マスターの実兄・一晃さんがまた本を出していた。

その名もズバリ『越中 薬師岳登山史』。

まだ内容は読んでいないが、キメ細かい調査に基づく記述がびっしりと詰まっている。

一晃さんの旺盛な文筆意欲は、知っているかぎりこれで三冊目の出版となっている。

山への愛着の深さには脱帽だ。

 

帰りには、自家製という“わさび漬け”をいただいた。

休憩中のスタッフに交じって、マスターの奥さんのお顔も見え、立ち上がって挨拶された。

いつ見ても、本当に仲がいいというか、自然体の家族やスタッフたちだなあと思う。

マスターに挨拶して、こちらは慌ただしく、バタバタとロッジを後にした。

空は薄青く、明るい陽を受けた雪がまだまだ眩しかった……


「2月。立山山麓の穏やかな午後」への2件のフィードバック

  1. 五十嶋さんの雄姿も凄いけど、
    鉄橋の写真もすてきですね。
    旧大山町の川にかかっている橋ですね。
    夏の写真もいいですが、
    冬もすてきです。
    今度私も見に行ってきます。

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