恵まれた学生たち
金沢市でもどこでも、大学生たちは大事にされ(過ぎ)ていると、少し斜め目線で思うときがある。
彼らのやることは、自由な発想とかで、いつもピカピカに輝いて見えているに違いないと……。
それも確かだが、地元で頑張っている“経験豊かなやり手たち”はもっと凄い。
ただ、なかなかそのことが表には見えてこないだけだ。
みんな、いつもは仕事という制限されたしがらみの中で自分を表現するしかないから、自由な発想など忘れてしまったと思われているのだろう。
昼間から喫茶店をハシゴしながら、ウンチクを語るおじさんたちの話を、学生たちは聞いたことがあるだろうか。
みんな本気になったら、凄いのだ。
学生は行政に育てられるのではなく、「まちのヒトビト」が学生を育てる。
地元の学生の活動のためのハコを造ることも大事だが、まちのヒトビトの魅力を引き出す場にも目を向けたい。そこに学生を呼んで学んでもらえばいい。
商売はもちろん、趣味・遊びの世界を語れる「まちのヒトビト」を忘れてはいけない。
時々、カリュキュラム的にやり過ごされる学生パフォーマンスを目にしていると、ふと思うことなのである……