冬晴れゴンゲン森の浜にて


正月が過ぎたあとにまたやって来た連休。その中日。

内灘で言うと海の方の空が、みるみる明るくなっていく。

しばらくすると、海の上の空が青で占められるようになっていた。

カメラを持ち、フリースを羽織っただけで外に出る。

まずは放水路付近からの海岸を眺め、そのあとにゴンゲン森の浜辺におりた。

風が強い。海は荒れて、波しぶきが舞う。浜では砂が飛んで顔に当たる。

カメラを構えると、体が揺れた。

なかなか安定した態勢が取れなまま、我慢しきれずにシャッターを押してしまう。

黒いマントのようなものを着たオトコが一人、砂浜をずっと歩いていた。

激しい風にあおられて、マントが翻ったりしている。

身体が右へ左へと傾き、時々大きく態勢を崩したりしている。

一時間ぐらいいただろうか?

頬も耳も手の指先も、みんな冷たくなっている。

今年初めて、海と相対した午後だった……


“冬晴れゴンゲン森の浜にて” への1件の返信

  1. 空は青いけど、風の冷たさが伝わってきます。
    今日の外は雪だけど、やっぱり青空がいいですね。

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