写真エッセイ「やっぱり今頃は、白川郷だな・・・」


 

今どきの季節には、決まって五箇山や白川郷あたりに出掛ける。目的はたっぷりの山里の新緑と、雪解け水のせせらぎと、水田や畑などののんびりした風景が、とにかくこれでもかと楽しませてくれるからだ。

今年はちょっと遅めで、かなり焦りの日々を送っていた。特に水田には機を逸したかも知れないという諦め感もあったのだが、全く落胆することはなかった。

出掛ける前までは、その日の最初の目的地が五箇山なのか白川なのか、明解ではなかった。特にいつものことなので、どうってことはないのだが、北陸道から東海北陸道に入り、五箇山インター手前で突然白川郷に決まった。奥から戻るというのもいいのではないかと思ったのだ。

白川郷にはもう数え切れないくらい来ているのだが、今回初めて全域を歩いたような気がする。集落の、山手にあるちょっと高台の道や、展望台にも歩いて初めて登った。

世界遺産になってからは、とにかく賑やかになったようだ。アジアの集団旅人たちでいっぱいだ。お店もひたすら増えていく。しかし、ユニークな店がたくさん出来て、自然に歩く距離も延びたのかと思ったが、そうでもなく、昔からのんびりと歩いていたエリアとあまり変わりはないのでホッとしたりもしている。

このあたりは真冬以外はすべての季節に来ている。それぞれにいいが、この時季が最も好きだ。この時季の季節感を味わうのには、白川・五箇山がいちばんだと思う。大らかで、文句のつけようがない。人が少ない方がいいなあと思ったりもするが、まあ仕方ないだろう。そういうわけで、今年もまたやって来ましたといった感じの白川郷なのであった・・・・・・・・


“写真エッセイ「やっぱり今頃は、白川郷だな・・・」” への2件の返信

  1. 私も今度のびのびしに行きます。
    ナカイさんは、五箇山と白川と
    どっちの方が好きですか?
    ちょっと違うような、でも同じような・・・・

  2. ボクは、ホント言うと五箇山の方が好きですね。
    でも、それは時と場合によります。
    とにかく、歩きながら周囲を見回した時に感じるものが、
    凄くよかったりすると、それだけでいいんですね。
    そんな感覚が、あの飛越の山里にはふんだんに
    潜んでいるように感じます。
    遠野とか東北の山里にも、強くそれは感じましたが、
    ちょっと違う。
    よく分からないけども、飛越は凄く日本的だと思っています・・・

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