カテゴリー: 好きな本と作家
ねじめ正一氏と玉谷長武クン
1997年4月発行の『ユリイカ』。 161ページから169ページにかけて綴られた、ねじめ正一氏渾身(だと思う)のエッセイに心が撃たれた。 喫茶店でしか原稿が書け
ジャズと出合った頃に帰れる一冊
10代の中頃から、“一気”にジャズを聴くようになった。 聴くだけじゃなく、ジャズの歴史やモダンジャズの代表的なミュージシャンたちのことを知ろうとしていた。 レコ
金沢文芸館~五木寛之文庫の仕事記
金沢市尾張町にある「金沢文芸館」がこの11月で10年を迎えていた。 もっと歳月が過ぎているような感じだったのだが、意外だった。 そして、10年を迎えたすぐあと、
🖋 文章は志賀直哉から
✎ 『或る朝』 文章を書くのが趣味のひとつと、ずっと言ってきた。 この雑文集がそれだ。 一応、仕事でも数多くの文章を書いてきたから、比較してみると、意外と仕事で
『島の時間』 赤瀬川原平の粋
赤瀬川原平死すというニュースを、ネット上で知った。 別に個人的な知り合いであるわけではなく、単なる一読者及びファンなのであるが、ネット上で知ったこ
二冊のうちの一冊を閉じて
眠気と闘いながら本屋で本を選ぶというのは実にきつい作業だ。 ただ漠然と本棚の前に立ち、タイトルと作家の名前を見比べながら、少しでも興味が湧きそうな本がないかと目
山里の陽だまりと、読本と、春眠と
福光からの帰り道、持って出ていた本を読もうとクルマを止める。 日差しも温もりも春の兆し。 運転しながら、瞬間的に目に飛び込んできた光景が、まさにその雰囲気
室生犀星記念館 「桃色の電車」との再会
会社で展示リニューアルの仕事をさせていただいた、室生犀星記念館を訪ねた。 出
山旅の歴史も面白い
年末の金沢駅は予想していたほどの混雑ではなかった。帰省する次女を迎えに来たのだが、駅に着いた途端、バスが20分ほど遅れているらしいとメールが入ってくる。 少
室生犀星の金沢的世界
ここ最近、室生犀星の初期小説を読み返したくてウズウズしている。 ヒトには時々何かを思い立ったり、無性に何かが恋しくなったりする時がある。 昔買って読んだ本
紀伊國屋に立ち寄る
新宿へ行ったついでに、何年ぶりかで紀伊國屋に立ち寄った。 前を通るとちょうど開店したばかりで、吸い込まれるように二階へのエスカレーターに乗っていた。 思え
雪国の車中で、星野道夫と植村直己を思う
2000年3月のはじめ、ボクは新潟の直江津から長野に向かう快速列車の中にいた。 前夜からの大雪のためダイヤは乱れていたが、ボクはそのことを幸運に思っていた。
朝の珈琲屋さんにて
雪の影響を心配して、早めに金沢駅まで来たが、電車はダイヤどおりに走っているとのこと。 数年前には、東京に四時頃着の予定で金沢を出た電車が、夜の十時頃やっと着
余呉湖と、街道をゆくの旅
司馬遼太郎の『街道をゆく』にかなり影響を受けたという話は、何度か書いている。 1971年、週刊朝日で連載が始まり、ボクはその7、8年後には読み始めていた。
詩人・大野直子さん
大野直子さんが第22回日本詩人クラブ新人賞を受賞された。凄い。 以前に中日新聞で見ていたのだが、先日、日本経済新聞の北陸欄(写真)にも紹介されていて、お顔も久