投稿者: hisashi nakai
🖋 甲府行き (3)甲府周辺~佐久車中 の書き下ろし
この前に、当然「甲府行き(2)」「甲府行き(1)」があります。 あっという間に帰路である。 と言っても、前日金沢から長野、長野から塩尻、塩尻から甲府に着き、
🖋 甲府行き (2) 長野を出て 姨捨~塩尻 車中書き下ろしは続く
長野に着いた。金沢から1時間半ほど。 新幹線なのだから特別なことでもないが、今回は「はくたか」だから、北陸新幹線としては一応各駅停車なのである。何となく“各
🖋 甲府行き (1) 金沢を出て 車中書き下ろし
3月初めの土曜の朝。北陸新幹線「はくたか」の7号車7番C席にいる。 ちょっと前に動き始めた客車内はかなり空いていて、さっそくいつもの質素なノートを取り出した
🖋 おしぼり
コンビニ。棚からサンドイッチを持ってレジへと行く。 ビニール袋に詰め込まれる際に、「おしぼり使われますか?」と問われる。 「ハイ」と答える。が、ホントのところ
🖋 1月 書き始め
1月がもうカンペキに後半に入ったあたりの日曜日の午前。 居間の窓辺に置かれた小さな机に向かっている。音楽は、キース・ジャレットのピアノソロ。かなり以前から、
🖋10月のミイラの肖像画と仏像について
部屋の床に、一冊の本が落ちていた。朝の光が、斜めに並んだ二つの小さな窓から差し込み、瞬間的にミステリーの始まりを予感させる…… しかし、妄想は2秒半ほどで終わ
🖋 山里歩考者の独りごと
ただ山里を歩きたいという衝動(欲求)に駆られる。 誰もなぜ?と聞いてこないので、こちらも敢えて説明することはないのだが、普通そんな衝動に駆られることは
🖋「…で」と「…が」について
仕事場近くにできた図書館に、よく出入りするようになった。 自分にとってはちょっと大きくて、且つおしゃれすぎて、元来の素朴な図書館そのものが好きという自分なり
🖋 北越に加賀藩士たちの墓
新潟県長岡市の郊外にある不動院という寺の前に着いたのは、午後2時を少し過ぎた頃だった。 6月の初め、辺りの雰囲気がすでに夕方近くのように感じられたのは、小高
🖋 Re;日常に句点を打つ
日常の中に、句点をうつ……… 誰かが言っていた言葉だ。 ニュアンスはちょっと違っているかも知れないが、句点つまり「。」をつけると、ひとつのことにケリが付く。
🖋 上高地に初めて泊まる
40年ほど前から何度も足を踏み入れてきた上高地で、この夏初めて一泊した。 家人と昨秋嫁いだ長女という妙な組み合わせだったが、その一ヶ月ほど前、突然決まったの
🖋 自分なりの旅について…の2
ひとつの旅が、その人の生き方を変えてしまったという話を聞くと、正直言って少しうらやましくなる。ボクにはそれほど激しい思いを残した旅はない。 しかし、その分、
🖋 朽木街道を行く
久しぶりに京都・大原の里をゆっくり歩き、翌日も奥嵯峨の方まで足を延ばして来よう…という旅に出た。 と言っても、その上り下りの道中は、30年ぶりぐらいの「朽木
🖋 小さな山行の思い出
「あるトレッキングにて」 あまりにも雄大で そして美しすぎた世界を前に その人はどうしても涙をとめられないでいた 深く濃い青の空 雪と氷におおわれた緩やかな峪(
🖋 三月 勝沼にて
三月のはじめ、快晴の「勝沼ぶどう郷駅」に降り立つ。長野から塩尻を経由し、ゆっくりと旅の行程も楽しんできた。八ヶ岳、甲斐駒、北岳、そして富士……心を熱くする車窓