カテゴリー: 小さな旅
🖋 三月 勝沼にて
三月のはじめ、快晴の「勝沼ぶどう郷駅」に降り立つ。長野から塩尻を経由し、ゆっくりと旅の行程も楽しんできた。八ヶ岳、甲斐駒、北岳、そして富士……心を熱くする車窓
この正月の日常……
過ぎてしまえば、やはり慌ただしく時間は流れていたのだと思う。正月とは、だいたいそういうものなのかも知れない。 元旦の午前中から仕事関係の会合に出かけ、午後の
奥能登・珠洲でやってよかった
奥能登・珠洲を舞台にした「奥能登国際芸術祭2017」 今も心に残る、ひとつのメッセージがある。 旧飯田駅のホームに停められた貨物車両の中。 うす暗い空間
昼から夕方にかけての山村谷歩き
山村歩きをしながら、必ず考えてしまうのが「シャンソン」のことである。 どうでもいいようなダジャレなのだが、昔流行ったギャグである「新春シャンソ
蕎麦畑のそばにて
蕎麦の花が咲き広がる風景というのは、山村にひっそりと存在するものだと思っていた。 そして先日、富山の南砺市で出合った風景によって、その思いは変わった。 そ
晩夏っぽい 初秋の白川郷雑歩
思い立ったように、家人と白川郷へと向かう。 若い頃の思い立ったという状況には、ときどきクルマを走らせてから咄嗟に決めるということがあったが、齢を食うと、
湯涌温泉とのかかわり~しみじみ篇
休日の湯涌温泉で夢二館主催のイベントがあり、その顔出しとともに、最近整備されたばかりの『夢二の歩いた道』を歩いてきた。 その前に、かつて温泉街の上に存在して
黙示へのあこがれと旅の始まりの懐かしい答え
旅ごころが自分の中に根付いたきっかけは何だったのか? この古い本は最近になってヤマケイ文庫で復刻したものだが、その中に懐かしい答えがあったような気がした。
福島南会津・檜枝岐に行く
南会津と聞いて、北陸に住むニンゲンがどこまで想像を広げることができるだろうか? と考えてしまった。 会津といえば、会津若松や磐梯山などを想像するのが一般的で
まぶしいほどの新緑の中で夏を考えた
静かな沼の脇にあるベンチに腰かけ、まぶしいほどの新緑に浸っていると、ふと、そろそろまた夏が来て、その夏が去っていく頃、また少し寂しいというか、空虚な気持ちにな
🖋 山里を歩く~春のうららの福光行
休日のすべてが自分の時間になるなどありえない。 ましてや、何も考えずひたすら自分のしたいことに没頭しているという時間も、遠いはるか彼方的場所に置いてきてしま
🖋 山里から奥の森へ~残雪せせらぎ城端行
城端の中心部を過ぎ、国道がもう山裾のあたりまで来たところで小さなパーキングを見つけた。 右側には合併する前に建てられた「城端」の文字が入ったサインがある。
大野の“おおのびと”たち
大野のことを書くのは二度目だ。 訪れたのは四度目で、大野は深く知れば知るほど、その魅力にはまっていくところであるということを再確認した。 前にも同じようなことを
🖋 定本「山村を歩く」を読み思ったこと
年の始めの一冊は、その年をよりいい気分でスタートさせてくれるものに限る…… と思いつつ、昨年末に用意しておいた一冊である。 著者は知る人ぞ知る雑誌
🖋 やはり “山里”を歩いているのだと思う
農村に対して漁村という言葉はあるが、山村に対する海辺の村を表現する言葉を知らない。 最近、山里(あるいは山村)歩きをかなり本気になって楽しんでいるが、そんな中か