カテゴリー: すてきなヒトビト
稲見一良… オトコ、そして少年のこころ
稲見一良という作家の存在は、広く知られているというわけではないだろう。だいたい、「一良」と書いて「いつら」と読むこともめずらしく、ほとんどの人はそのとおりに読め
B級風景と港の駅の油揚げ
志賀町の図書館で、いつものMさん・K井さんと打ち合わせ及び雑談を楽しく済ませた後、羽咋滝町の「港の駅」へと向かう途中で、懐かしい風景に出合った。 その話に入る前
香林坊に会社があった頃の話1
ボクが勤めている会社は、かつて金沢の繁華街・香林坊の日銀金沢支店の裏側にあり、ボクはその辺りのことを「香林坊日銀ウラ界隈」と呼んでいた。 今は東京・渋谷から
港の駅ができた
かねてより意気盛んな動きを見せていた羽咋滝町の“郷士”たちが、ついにその意志を形にしてしまった。 五月五日、子供の日。羽咋滝港を目の前にした、と言うよりも、滝港
森秀一さんと・・・
久しぶりのような感じで、森秀一さんと会った。一昨年の秋だったか、去年の冬だったかに某イベント会場で会って以来だ。だが、その間に電話で何度か話してい
春の、ある金曜の夜
金曜の夜、主計町で篠笛と一人芝居を鑑賞した後、その場で軽くビールやワインなどをいただき、早々に香林坊まで歩こうと外に出た。 前日に見た検番前の桜の花は、かな
主計町の春
久しぶりに、主計町の「茶屋ラボ」に行ってきた。 あまり気持ちよいとは言えないくらいの生温い風が、やや強めに吹いていて、埃っぽく、上着をはおる気分に
ジャズはジャズ的に聴く
三月下旬のNHK-BSで、上原ひろみがピアノを弾きまくっていた。 七九年生まれだから、もう三十歳は過ぎたのに、相変わらず可愛い笑顔をトレードマークにして、本当に
八ヶ岳山麓に憧れていた・・・
本棚の隅っこから、また懐かしい本が出てきた。レコードとか本とかはすでにかなり多くのものが手元から離れていて、時々本屋や図書館などで、これはかつて自分が持っていた
ストーブ当番の思い出
夢の中で誰かにハゲしくブン殴られた。夢の中だが、頬の骨に拳が当たって、顔全体が瞬間的にネジ曲がったような気がした。そして、その痛み(のようなもの)がしばらく感覚
祖父のこと
何だか物騒な見出しの新聞記事。実はこの記事の中にボクの祖父の名前が出ている。逮捕者の一人として…。 昭和28年(1953)の事件だったと思う。 この記事を見
滝港と福野勝彦さんとまちづくりと
世の中には面白ヒトビトがたくさんいて、そういうヒトビトと出会う機会を多く持っていることが、楽しい人生に繋がるひとつなのだと思ってきた。そして、いつもそういうヒト
遠望の山と 焚火と 亡くした友のこと
朝から大気が澄みわたったままの、完璧な秋の青空だった。 どこかのどかで、冷たさを感じさせない気持ちのよい風の流れもあった。 普通なら午後になると大気は霞みはじめ
能登の嵐と虹と作次郎 そして大阪の青い空と
北日本に晩秋の嵐がやってきた朝、前日の夕方刷り上がったばかりの、冊子『加能作次郎ものがたり』を持って富来の町を目指していた。 思えば、春から梅雨に
湯涌の水汲みで、秋山の雨を思った
関東に台風が近づいていた休日の朝、いつものお勤めである「湯涌の水汲み」に出かけた。ひと月に一回のお勤めだ。 内灘にある家からは、河北潟を横断して津幡から国道に乗